今、若手お笑い界で最も「見つかる」ことが期待されているコンビ、それが「ゼロカラン」です。
本記事は、M-1グランプリでの快進撃や、大晦日の人気番組『おもしろ荘』でMVPを獲得したことで一躍注目を集めた、実力派漫才コンビ「ゼロカラン」の全てを徹底解説します。
この記事では、二人の詳細なプロフィールはもちろん、出囃子、そして彼らの代名詞である漫才スタイルまでを深掘りします。
ゼロカランとは?注目の若手お笑いコンビ
「ゼロカラン」は、高校の同級生コンビならではの抜群のチームワークと、独特の空気感を持つネタで、今最も注目を集める若手漫才師です。
2019年4月の結成からフリーで活動していましたが、2023年4月に吉本興業に所属し、瞬く間に人気劇場である神保町よしもと漫才劇場の看板メンバーへと駆け上がりました。
近年は大型の賞レースでの実績も着実に伸ばしており、今後の活躍が期待される新世代のホープです。
ここからは、彼らのバックボーン、所属、活動拠点について、詳しくご紹介します。
高校の同級生から生まれた実力派コンビ
ゼロカランは、大阪府の高校の同級生同士で結成された、お互いのことを知り尽くした実力派の漫才コンビです。
ワキさんと、たいがさんは高校時代から、文化祭などで漫才を披露するほどの仲でした。
卒業後、それぞれの道へ進みながらも、お笑いへの熱意が再燃し、2019年に正式に「ゼロカラン」を結成し、プロの道へ進みます。
お互いの個性やノリを理解しているからこそ、時にシュールで実験的なネタでも、高い完成度と面白さを実現できるのです。
この高校時代からの関係性こそが、「ゼロカラン」というコンビの土台であり、強みとなっています。
2023年4月から吉本興業所属
彼らはフリーでの活動を経て、2023年4月という節目から、吉本興業に所属する形となりました。
ゼロカランは結成から約4年間、フリーで活動しながら実力を磨き、M-1グランプリなどでの実績を重ねてきました。
2023年4月というタイミングでの吉本興業入りは、彼らが漫才師としてのキャリアを本格化させる大きな一歩となりました。
所属後すぐに、東京のお笑いの中心地である神保町よしもと漫才劇場へ所属が決定し、活躍の場を大きく広げることになります。
この吉本所属というニュースは、ファンにとってはもちろん、お笑い業界全体にとっても「実力派が満を持して大手へ」と、大きな話題を呼びました。
ワキユウタ(ワキ)のプロフィールと魅力
ワキユウタさんは、ゼロカランのツッコミ担当で、鋭い技術と“天性のいじられキャラ”を併せ持つ若手ツッコミです。
ガッチリした体格に、どこか情けない表情が加わることで生まれる「いじりたくなる」キャラクターが最大の魅力。
その外見とは裏腹に、舞台芸術学科出身で培った安定した間と、切れ味鋭いワードセンスを持つ、実力派のツッコミです。
ワキの基本情報(生年月日・出身・身長体重)
本名:ワキユウタ
生年月日:1995年11月10日
身長/体重:163cm /85kg
血液型:O型
出身地:大阪府 豊中市
趣味:海鮮巡り/競輪/漫画
特技:お尻にボールを当てた感触だけでアメフトボールかどうか判断できる
出身/入社/入門:東京NSC24期扱い
ワキさんは、アメフト経験で培ったガッチリ体型と、舞台芸術学科出身という異色の経歴を持つツッコミです。
これは、学生時代にアメリカンフットボールの経験があり、全国ベスト4まで進んだという体育会系のバックボーンがあるためです。
この経歴は、ボケのたいがさんとの個性的な漫才スタイルにも活かされており、ネタ中での身体を使ったリアクションやキレにも繋がっています。
ツッコミ担当としての実力
ワキさんのツッコミは、ボケのたいがさんの個性を最大限に引き出しつつ、比喩や言い換えのセンスが光るコントロール力の高さが特徴です。
ワキさんのツッコミは、ただ間違いを指摘するだけでなく、たいがさんのボケをより面白く昇華させる“言葉選びのセンス”に定評があります。
特に、日常の言葉を比喩や言い換えを駆使して表現するツッコミは秀逸で、観客を一瞬で納得させる力を持っています。
粗品も認めるツッコミ技術
霜降り明星の粗品さんもワキさんのツッコミの瞬発力とワードセンスを高く評価しており、業界内でもその実力は折り紙付きです。
ワキさんのツッコミ技術は、先輩芸人からも高く評価されています。
特に、賞レースを席巻した霜降り明星の粗品さんが主催する若手ツッコミイベント「ツッコミ」に招かれたことは、その実力の証明と言えるでしょう。
このイベントには他事務所を含む精鋭のツッコミ芸人が集結しますが、ワキさんはその中で「秀逸な例えツッコミ」として紹介され、粗品さんからも瞬発力とワードセンスを絶賛されています。
天性のいじられキャラと家族エピソード
舞台でいじられるキャラクターは、家族全員が“いじられキャラ”であるという、ワキさんの生まれ持った天性の素質によるものです。
ワキさんは、舞台やトークで相方であるたいがさんから徹底的にいじり倒される「天性のいじられキャラ」として人気を博しています。
たいがさんいわく、ワキさんには「異常ないじられ能力」があり、それは家族全員に共通する気質だと言います。
たいがさんがワキさんのご両親に会った際、「この人たちもイジっていい人だ」と直感したというエピソードは有名です。
子どもの頃から兄や兄の友達にいじられ続けてきたワキさんは、そのいじられ体質を逆手に取り、舞台では“キレるけどもっとイジりたくなる”という独特の魅力的なキャラクターを確立しています。
たいが(野呂汰雅)のプロフィールと魅力
たいがさんは、ゼロカランのボケ担当で、“無自覚なウザさ”と豊富な芸歴・趣味を武器にした表現力豊かな若手芸人です。
身長180cmと細身でスタイリッシュな見た目を持ちながら、その芸風は「ちょっと人をイラッとさせる」ようなマイペースなボケが特徴的です。
子役時代から培われた表現力と、ウイスキーや麻婆豆腐といった多趣味なオタク気質が、彼の個性的で中毒性のあるボケを生み出しています。
たいがの基本情報(生年月日・出身・身長体重)
本名:野呂汰雅(のろ たいが)
生年月日:1995年06月24日
身長/体重:180cm /70kg
血液型:A型
出身地:大阪府 箕面市
趣味:ウイスキー巡り/麻婆豆腐巡り/競輪
特技:サッカー(GK)/効きウイスキー
出身/入社/入門:東京NSC24期扱い
身長180cm、体重68kg前後という細身の体型で、アメフト経験者でガッチリ体型のワキさんと並んだときの視覚的なコントラストが、漫才をより面白くする要素の一つになっています。
ワキさんとたいがさんは、高校時代からの同級生として、長年の付き合いから生まれる息の合ったコンビネーションが強みです。
ボケ担当としての個性
たいがさんのボケは、ワキさんのツッコミを最大限に引き出す、軽さと愛嬌を共存させた“無自覚なウザさ”が武器です。
漫才におけるたいがさんのボケは、しばしば「ちょっとムカつくけど憎めない」と評される独特の個性を持っています。
ボケの解像度をあえて低くしたり、マイペースに持論を食い下がらせたりする態度が、ツッコミのワキさんのキレのあるツッコミを最大限に活かす構造になっています。
このような“無自覚なウザさ”というキャラクターは、ネタだけでなく、フリートークやSNSの発信にも一貫しており、「ゼロカラン」のコンビの色を確立する上で欠かせない要素です。
子役時代とNHK「Rの法則」出演歴
たいがさんは子役時代から芸能活動を行っており、若くしてトークやカメラ慣れを経験していることが、現在の芸に活かされています。
特に有名なのが、NHK Eテレで放送されていたティーン向け番組「Rの法則」へのレギュラー出演です。
この経験は、カメラ前での自然な振る舞いや、トークにおける立ち回りの上手さ、表現力の豊かさに繋がっています。
こうしたバックボーンがあるからこそ、「ゼロカラン」の漫才で見せる、独特のキャラクター表現やマイペースな発言にも、確かな説得力と面白さが生まれるのです。
趣味のウイスキー巡りと麻婆豆腐巡り
たいがさんはウイスキーと麻婆豆腐を愛する「オタク気質」を持ち、その趣味が日常やトークにも彼の個性として色濃く反映されています。
趣味は「ウイスキー巡り」と「麻婆豆腐巡り」という、非常にユニークな一面を持っています。
ウイスキーに関しては「効きウイスキー」が特技と言われるほど銘柄や味に詳しく、バー巡りのエピソードは舞台やラジオのトークでも定番の話題です。
また、麻婆豆腐巡りも公言するほど好きで、各地の店を食べ歩く食へのこだわりも、たいがさんの魅力的なキャラクターを形作っています。
こうした多趣味なオタク気質と、ワキさんの体育会系ツッコミとのコントラストが、「ゼロカラン」の漫才をより多角的に面白くしています。
ゼロカランの出囃子「なんだか」について
ゼロカランの舞台を彩る「なんだか」は、コンビとアーティストが深い絆で結ばれた大阪出身バンド「バウンダリー」の楽曲です。
個のには曲が選ばれた理由には、コンビのルーツである大阪や、アーティストとの深いつながりが背景にあります。
出囃子はバウンダリーの「なんだか」
ゼロカランの出囃子として知られる「なんだか」は、大阪出身のガールズロックバンド「バウンダリー」の代表曲の一つです。
「なんだか」は、スリーピースバンドであるバウンダリーがリリースした楽曲で、若手芸人が選ぶ出囃子としては非常にセンスが良いと評判です。
バウンダリーとの交流エピソード
ゼロカランとバウンダリーは、互いのライブやSNSを通じて親密な交流を続けており、互いにリスペクトし合う関係です。
ワキさんやたいがさん自身も、自身のSNSやYouTubeの動画などで、バウンダリーの楽曲に対する好意を公言しています。
バウンダリーのメンバーがゼロカランのライブに足を運んだり、逆にお二人がバウンダリーのライブへ行ったりと、事務所の垣根を越えた温かい交流が続いているようです。
さらに、ゼロカランは2024年に、メインの出囃子である「なんだか」に加え、バウンダリーの別の楽曲「さよなら」も舞台登場曲として使用させてもらっていることを明かしています。
おもしろ荘でのMVP獲得エピソード
若手芸人の登竜門として知られる日本テレビ系の年末特番「ぐるナイおもしろ荘」は、「ゼロカラン」にとって大きなターニングポイントとなりました。
漫才師としての実力を劇場で磨いてきたワキさんとたいがさんですが、この番組では漫才ではなく、体を張った“パーツ芸”で勝負をかけました。
2023年大晦日のおもしろ荘エキシビション出演
ゼロカランは、2023年大晦日に放送された「ぐるナイおもしろ荘」のエキシビションコーナーに出演し、個性豊かな若手芸人の中で存在感を示しました。
進行役は、前年に大ブレイクを果たしたやす子さんが務めました。
ゼロカランのワキさんとたいがさんは、彼らの主戦場である漫才とは異なる、体の一部を使った“パーツ芸”という特殊なジャンルで参戦。
その独自性と完成度の高さで、他の出演者たちに負けないほどの笑いを引き起こしました。
ワキの「お尻でアメフトボール判別」芸
ツッコミのワキさんが披露した「お尻でアメフトボールの判別」というパフォーマンスは、そのユニークさと体育会系の本気さが大きな話題となりました。
アメフト全国ベスト4という異色の経歴を持つワキさんだからこそ可能な、この「お尻でアメフトボール判別」という芸は、観客だけでなく、進行役のやす子さんからも「すごい」と驚きの声が上がるほどの完成度でした。
本来ツッコミとして理知的な言葉で笑いを構築するワキさんが、全身を使って大真面目に体を張る姿は、ボケのたいがさんとのコンビのギャップを最大限に引き出す結果となりました。
ゼロカランは、見事パーツ芸部門のMVPに選ばれました。
M-1グランプリへの挑戦と成績
ゼロカランは2019年からM-1グランプリへの挑戦を続け、漫才の完成度を高め、2025年には準決勝進出という快挙を達成しました。
2019年から継続するM-1への挑戦
「ゼロカラン」は、結成当初からM-1グランプリを活動の大きな軸と定め、若手漫才師としての実力を磨き続けてきました。
彼らがM-1グランプリへの挑戦を始めたのは2019年です。
以降、フリー期間や吉本興業への所属を経ても、毎年欠かさず出場を重ねてきました。
2025年は準決勝進出の快挙
2025年のM-1グランプリでは、史上最多となるエントリー組数の中で、ゼロカランは見事準決勝進出という大きな成果を達成しました。
まとめ:ゼロカランの今後に注目
本記事では、今最もブレイクが期待される漫才コンビ「ゼロカラン」についてご紹介しました。
高校の同級生として結成されたゼロカランは、ツッコミのワキさんとボケのたいがさんという、対照的な個性を持ちながら、長年の付き合いから生まれる安定感と信頼感で、独自の漫才世界を構築しています。
彼らが今後、M-1グランプリの決勝という目標を達成し、テレビでのレギュラー出演を果たす日は遠くないでしょう。
ぜひ、この波に乗って、ワキさんとたいがさんの活躍をリアルタイムで応援しましょう。


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